法面のりめん 工事とは


 法面のりめん保護工は、自然斜面及び切土工、盛土工によって出現したのり面を 自然環境による侵食、崩落や地すべりによる崩壊を法枠工や植生工により 表面で処理することによって道路、水路、ダム、家屋等の施設やその機能の 安全性を確保し、また周辺環境との調和を図ることを目的として施工される。

吹付枠工 歩道を設置するために山側を掘削し、「吹付枠工」で出現した法面を補強した。
飽海郡八幡町 国道344号 H11年施工

工 種

施 工 内 容

種子吹付工
種子・肥料・養生材(ファイバー・接合材)等を混合し散布、短時間に大面積の施工が可能で経済的である。急勾配の法面や、高硬度の地盤には適しない。
客土吹付工
ラス金網又はネットを張った後に、種子・肥料・土などの吹付材料を比較的硬練りの状態で、泥状の混合物をスクイズポンプ等で圧送し、ノズルの先端で圧さく空気を混合し吹付る。
植生マット工
種子・肥料・植生基材などを装着したマット類で、法面を全面的に被覆する工法であり、マットによる被覆効果で通年の施工が可能である。また、海岸地帯の風衝地では、他の工法と比較して基盤がはく離しにくいので効果的な工法といえる。
厚層基材吹付
圧さく空気により有機質を主体とする基材を、種子・肥料・接合材等を厚さ数cm以上に一度に吹付ることのできる工法で、岩石地の無土壌法面に肥沃な耐食性に優れた基盤が造成される。
モルタル吹付工
法面に湧水が少なく、さしあたり崩壊の危険性は少ないが風化しやすい岩盤、風化して崩落する恐れのある岩盤に用いられているが、土砂が主体の法面では、後にクラックの発生があり早期に表面がはく離する。また、景観上緑化された法面に比較し劣る。
吹付法枠工
法面に金網等の型枠・鉄筋を設置し、モルタル・コンクリートで吹付、格子枠を造成する工法である。比較的安定したところの法面における風化、浸食の防止や緑化の基礎工とする場合と、法面の表層崩壊の防止、グランドアンカー工と併用して深いすべりに対する安定をはかる目的に大別される。

グランドアンカー工


ボーリングマシンにより地中にボーリング孔を設け、引っ張り材(鋼より線等)を挿入し、グラウトすることにより地中の岩盤等と地表の構造物とを力学的に連結したものである。アンカーはプレストレスを導入することにより、地山が変位する前に大きな抑止効果を与えることができる。

雪崩防止工


雪崩が発生しやすい法面に突起物(凸型ブロック h=30−50cm程度)を設置して全層雪崩の抑止効果を与えることができる。

用語の解説

抑止工:法面がその形状、地質、勾配のほか降雨、湧水、凍上凍結などの外部要因によって変状を受けることにより、背面土圧や座屈などの現象を力学的に防ぐ工法 (例)擁壁、杭工、アンカー工
抑制工:法面の崩壊の外部要因となる風化、浸食、凍上凍結、などを防ぎ、あわせて降雨流下水などの法面への浸透を防ぐなどして、法面の侵食や崩壊の発生を抑制する工法
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